27 9月

平成26年8月 静岡支部鑑定会

平成26年8月 静岡県支部鑑定会

皆さま、こんにちは。静岡支部の杉浦です。
今回は8月17日(日)に行われた静岡県支部鑑定会の報告です。
だいぶ日が経ってしまいました。記憶が薄れる前に記録して
おこうと思います。
今回の講師は研ぎ師の藤代先生です。東京から遠いところを
お越しいただきました。ありがとうございます。
今回の出席者は20名弱・・少なっ!
さて、今回の鑑定刀は次の通りでした。

1号刀:寸延び短刀 長谷部国重
 寸延びの平造りで身幅広く重ね薄く反りのある南北朝の姿。
 板目ながら棟寄り刃寄りは征。刃文は互の目の沸出来で
 砂流しが入っています。三つ棟。普通に見て相州伝。
 
2号刀:太刀 (小反り)利光
 元幅・先幅ともに広く、元重ね太い割に先重ね薄い。
 中切先。南北朝末期から応永初期の姿。
 板目に杢目が交じる。刃文は高さの揃った2連の
 互の目が連続して現れています。沸出来で匂い口は沈みがち。
 近くで見ると見えにくいのですが鑑定している人の頭越しに
 見ると鎬寄りに映りが見えます。
 備前吉井や元重は連続した互の目になるのでそこで違いを
 見分けるのがよいとのことでした。

3号刀:脇差 実光
 応永備前。大杢目が目立つ板目肌。刃文は2個→1個→2個→1個・・
 の腰の開いた互の目が連続している。地鉄と刃文は応永備前の
 特長。互の目が2個→2個→2個・・とあるのは末備前に多いとの
 ことです。匂い出来。おそらく映りはあると思いますがよく
 見えませんでした。鎬に丸止めの棒樋があります。

4号刀:刀 次郎太郎直勝
 がっちり系で延びた中切先、ずっしり重い新々刀。立体的で
 細かい彫りは よしたね彫り とのこと。
 地鉄は小板目。刃文は互の目で長い足が刃先に抜けるように
 入り、逆がかるところも見えます。本三枚造りとのことで
 刃中に砂流しが入り砂流しの刃先側は沸出来、反対側は匂い出来。

5号刀:刀 津田越前守助広
 反りが少なく元幅と先幅に差がある寛文新刀の姿。中切先。
 小板目。わずかにのたれ調の中直刃。沸出来。匂い口深く、
 刃が明るい。焼き出しがあります。
 同じ大坂の真改は助広に比べ沸が強いとのこと。また、
 助広が直刃を焼くときは帽子がまっすぐに返るとのことでした。

参考刀:刀 そぼろ助広
 参考刀ですが、先生の気配りでこれも鑑定刀の一本。
 こいつぁ、難題です。少し短めの刀。脇差でしょうか・・
 匂い口の閉まった丁子と互の目。映りあり。帽子一枚風。
 石堂系だと思っていましたが最後までわかりませんでした。

先生からお話いただいた綾杉肌のお話は非常に興味のひく内容
でした。なるほど、と感心しきりでした。
次回は10月19日です。よろしくお願いいたします。