13 10月

平成26年10月 本部鑑定会

平成26年10月 本部鑑定会

皆さま、こんにちは。静岡支部の杉浦です。
今回は10月11日(日)に行われた本部鑑定会の報告です。
2週連続で台風がせまっていますが、気候もよくまさに鑑定会日和。
出席者の数も50人ぐらいおられたでしょうか・・
今回の鑑定刀で5号刀が難問ではありましたが意外な結果であった
ことに大変勉強になる鑑定会でした。
講師は井本先生。すごくわかりやすい解説でした。

1号刀:太刀 (金象嵌銘) 青江吉次
 身幅広く中反り、中切先でガッチリした姿。杢混じりでよく練れた
 板目。直刃でところどころに逆がかった足が入る。沸出来。帽子は
 直ぐ。鎬付近に乱れ映り。鎬地に棒樋。
 これは普通に見て青江。こおゆう地鉄が好きです。 

2号刀:刀 源正行 弘化二年二月日
 極端に大きく延びたすすどしい切先、鎬の肉を落とす姿。小板目
 美しく、互の目で長い足が入り、刃中に太く長い砂流しが入る。
 帽子も華やかに乱れて返る。これはすぐに清麿とわかる出来でした。

3号刀:刀 (無銘) 長義
 身幅広く反りの少ない南北朝の姿。大切先。板目。互の目、特徴の
 ある耳形の互の目、刃中に金筋。匂い出来。鎬寄りに乱れ映り。
 鎬地に棒樋。普通に見て相伝備前。耳形がわかったのでよかったです。

4号刀:刀 肥前住播磨大掾藤原忠國
 わずかに反り中切先の姿。小板目、中直刃、沸出来、匂い口深い。
 帽子は直ぐ。鎬地に棒樋。
 他の鑑定刀に比べすこし地味な刀。インパクトがない。

5号刀:小太刀 國行
 来國行。身幅細く中反り深い姿。小切先。小板目で杢混じり。
 直刃、丁子、互の目。沸出来。帽子直ぐ。鎬寄りに棒映り。
 棟焼きあり。

5号刀は本日最大の難問。いわゆる行列のできる鑑定刀。
映りの具合や地鉄、反りの具合、刃文などから末備前で入札された
かたが多かったようです。杉浦はもう少し時代を上げた備前だと
思っていました。ところが結果が「イヤ」となってからアチコチと
日本中をかけめぐり結果、三振。
あの反り具合・・鑑定刀に並ぶあの行列・・一回イヤをいただいてから
先入観として、きっとワキモノに違いない!と勝手に決めつけて
いた自分がそこにいました。
三振してからあと数回入札してもイヤをいただいていたことだと
思います。そのため結果をきいて驚きました。
それにしても今回は非常に勉強になった鑑定会でした。