9 11月

平成26年11月 本部鑑定会

平成26年11月 本部鑑定会

皆さま、こんにちは。静岡支部の杉浦です。
今回は11月8日(土)に行われた本部鑑定会の報告です。
朝から快晴でしたがお昼前には雨がポツポツ降ったりやんだり。
寒くもなくお出かけ日和。
出席者の数も多くざっと見て50人ぐらい。静岡県支部からは藤江さん、
中村さん、杉浦の3名が出席させていただきました。
講師は大井先生。
今回の鑑定刀で2号刀から4号刀が難問でした。
杉浦は途中でギブアップ・・3号、4号ともなると、いくら考えても刀工名すら
出てこず・・新刀はつくづく勉強不足すぎることを実感しました。

本部鑑定会2014年11月

1号刀:太刀 長光
手に持つと非常に軽い。細身で重ね薄く中反り深い姿。小切先。棒樋。
小板目つんできれいな地鉄。締まり気味の中直刃で三作帽子。乱れ映りが
鮮明で黒映り風。小沸出来。
長光か真長か悩むところ。真長で入札して当たり同然でした。
非常によい刀でした。

2号刀:太刀 (無銘)二王
大磨上げのためか中反りより腰反りに近い姿。元幅に比べ先幅が細い。
中切先。鎬幅はやや広く感じる程度で鎬は高くない。全体的に小板目つんだ
強い肌で流れる感じ。沸出来の細直刃。匂い口沈む。
刀工名がまったく想像つきません。相州行光に始まり→古三原で通り→
最後は二王清綱にたどり着きましたが入札せずに終了。

3号刀:刀 美濃國住人藤原永貞 元治元年八月於江府作之
ずしっとくる重さ。身幅広く反りは浅く延びた切先。豪壮な姿。
物打ち付近の焼き幅が広く足の長い大互の目が上から下まで連なり砂流し
かかる。沸出来。肌だつ板目で一部に流れ征。三つ棟。帽子がとがる。
見た感じ清麿風。何度見直してみてもまったくもって不明。
堀川に入れて→水心子に入れて→ワケがわからず。これ以上はイイ加減な
入札になってしまうのでギブアップ。
姿と大互の目で清麿に見えるけど清麿ほどの出来でもなかったとき
棟を見て三つ棟であったら御勝山に入れるといい、とアドバイスいただき
ました。御勝山を見るのは初めてなので覚えておくことにします。

4号刀:刀 横山上野大掾藤原祐定 備州長船住人 寛文八年八月吉日
反りが浅い寛文新刀の姿。中切先。小板目。長めの焼出し。カニの爪の
末備前祐定写し。匂い口締まるが互の目の谷に沸がつく。。小沸出来。
ところどころに飛び焼き。規則正しく互の目とカニの爪と互の目が連続
しています。
カニの爪とは気づかず江戸なのか大坂なのか京物なのか検討もつかず
これも途中でギブ・・もう泣きそうです。(泣)
横山上野大掾は名前は聞いたことあるし佐野美でも1回見たことある。
でも記憶にない。

5号刀:刀 肥後守国康
反りが浅く中切先、小板目つみ、全体的に焼き幅が広く、箱形互の目の
中に拳形丁子。互の目の足は長めで谷に沸がつく。沸出来。帽子は小丸
に返る。大坂焼出し。中河内国助の出来と遜色ないため国助でも当たり
とのこと。
これに限らずイヤだらけで途方にくれていると、こおゆう刃文があるよ、
と拳を握ったジェスチャーでアドバイスをいただきもう一度見直して
ようやくわかりました。

今回は、難しい鑑定刀でしたが、その反面、大変勉強になる鑑定会でした。
特に新刀はつくづく勉強不足であることを認識できました。