14 1月

平成27年1月 泉山会

平成27年1月 泉山会

皆さま、こんにちは。静岡支部の杉浦です。
寒い日が続いております。皆様、お元気でしょうか?
杉浦のお正月休みは8日間でしたが、そのうちの4日間は忘年会と新年会で食い過ぎ
呑みすぎしてしまいました。おかげさまでお腹がひと回り膨らんでしまったような
気がします。体重を量るのがすえ恐ろしく体重計には近寄っていません。

さて、新春一回目の泉山会。今回は講座の後に新年会があるのでいつもより出席者が
多いです。
今回の観智院本銘尽のテーマは、豊後、吉房、常遠、奥州系です。地域性はないようです。
下の写真が観智院本の内容です。

観智院本サンプル

まったく読めなければすぐに諦めもつくのですが、ところどころに平仮名が混じって
いるので読めれそうで読めれないこの歯がゆさ・・
講座では先生がワープロで現代語に直していただいたテキストをいただけるのでそれを
読みながら勉強しています。
ここに吉房が備中鍛冶として登場してきますが、一文字吉房の別人でしょうか・・
観智院本では、茎の図の下にその刀工の特徴が書かれています。写真で一番左側の茎図は
「豊後国行平作」です。その下に書かれていることを紹介したいと思います。

「紀新太夫、手を書きえざる故に銘もかくのごとし。茎の先ときふくせに似たり。
太刀 茎の筋違鑢、刀は茎に鑢なし。目貫もますうちとをす。多くにせ物あり。常には
茎にすこしの棟を打つなり。太刀刀丸棟多し。又棟あり。あさく■れは優れたる故なり。
焼刃細く焼く。
(ここから次のページなので写真無し) 焼刃鮮やかならず。肌柾目なり。ひたかねに
作りて上にねばかねをすこし置きてすりすてて作るなり。ほしは白きなり。太刀も細く
直焼刃なり。にせ物は銘をよく打つなり。紀新太夫が太刀刀には銘を打たぬものなり。
やかたみねはあらぬものなり。」
(■は虫食いで判読不明)

先生もおっしゃってましたが、すでに「多くにせ物あり」とあるところが面白い。そのにせ物が
現代まで存在しているのならそれはそれで興味がそそられます。

鑑定刀1号刀は同作のものでしたが、匂い口がボヨンとしてて確かに「焼刃鮮やかならず」
です。「太刀も細く直焼刃なり」もそのとおりだと感じます。「肌柾目なり」とありますが
当時の柾目と現代でいう柾目とでは表現が違うため何とも言えませんが、鑑定刀の行平は
柾がかった板目に見えます。

さて、鑑定刀ですが今回の観智院本のテーマとはあまり関係のないものが出ていて
だいぶ苦労されたかたもおられたようです。6号刀を除いて佐野美図録に出ているもの
だと思います。

1号刀:太刀 豊後行平作
2号刀:刀 (無銘) 則重
3号刀:太刀 長元
4号刀:太刀 (金象嵌銘) 大兼光 本阿 (花押)
5号刀:短刀 国光 (新籐五)
6号刀:脇差 虎徹

講座が終わってからは先生と泉山会のメンバーで場所を変えての新年会。
盛り上がりました~