23 2月

平成27年2月 静岡県支部 新春鑑賞鑑定会

今回は菅原さんからご投稿いただきました。お忙しいところありがとうございました。

佐野美術館での新春鑑賞鑑定会に参加して

                                   菅原富夫

県支部、春恒例の佐野美術館隆泉苑での鑑賞鑑定会。隆泉苑の中庭には、梅の古木が満開で、
小鳥たちが枝を飛び回り、池には鯉が悠然と泳ぐのを見ながら、暖かい日差しの窓際で、
今年も無事に来れたものだと思いながら深呼吸。座敷の床の間には、紅白の梅と水仙の見事な生花。
さて、準備された鑑定刀を廊下から見渡すと4号刀に過去2回も間違えた短刀に似たものが
ありました。今年はゆっくりと鑑賞だけして入札はしないつもりでいたのですが、入札して
しまいました。案の定、今年も渡邊先生の術中にはまり「当り」はあの4号刀の短刀のみ、
5号刀に至っては「時代違いイヤ」、左文字写しの新々刀を古刀に入札してしまった。
鑑賞刀の中に、若き日、仲間と一緒に、某愛刀家の自宅で、拝見した、在銘の太刀があり、
茎を見て、なつかしく鑑賞させていただきました。後日、いっしょに参加した友人から、
鑑定刀の中にも、昔、拝見したその方の愛刀が有ったことを聞き、つくづく自分の記憶力の
薄いことを感じました。若いころ、本間先生に、本筋の刀を見ること、そして写真で写したように
記憶する事など、手紙までいただきながら、研鑽を怠った自分を反省するばかりです。
しかし、「奥が深く、難しいから刀は面白い、一生かかっても分からないことが多いので、
飽きない趣味は刀剣である」と、館長の渡辺先生からのお話でした。

刀剣は歳を重ねても続けられる趣味であることで、何か心の先の方に明るいものを感じた一日でした。