26 4月

平成27年4月 静岡県支部 第一回目 鑑定会

-支部会員さんの齊藤さんからご投稿いただきました。ありがとうございます。-

平成27年度第1回目鑑定会


齊藤 慎一

 4月18日の護国神社での静岡県支部総会終了後、第1回目の鑑賞鑑定会が行われました。
今回は初心者刀剣講座に参加した新入会員6名の方も加わり総勢23名の会員で楽しむことが
出来ました。講師は東京支部の冥賀さんにお願いし、3本入札で行いました。
 鑑定刀は5振ともすべて脇指なので、今回のテーマは何なのだろうと迷いながら1本目を
入札しました。結果は1号刀を出羽大掾国路と入札し、「当り」が取れましたが、他は
「能く」が1本、他はすべて「イヤ」でした。特に3号刀は身幅広く重ねが厚く、
浅く反りが付くがっちりとした寛文新刀体配で、鎬幅広く、焼きだしも有り、沸出来の
刃縁が明るい大互の目に矢筈刃が交じる刃文なので越後守包貞と入れましたが、見事に
イヤでした。2本目は苦し紛れに加州兼若と入れましたが、これもイヤで、もう一度
じっくり見ましたが、迷うばかりです。これ以外の刀は2本目で何とか「当り」を
取れましたが、この3号刀は私にとって難問でギブアップでした。
 入札も終わり、茎を見たら、なんと伯耆守信高でした。講師の冥賀さんから、ずっしりと
重い物は尾張新刀の特徴であること、帽子が深いものが多いなど、その見どころや
極めどころの詳しい解説があり、今回の鑑定会はこの刀を勉強しただけでも有意義でした。
いつもながら、冥賀さんの解説は刀の作風および刀工の特徴をよく捉え、ポイントを的確に
絞った解説をしていただけるので、とても参考になります。
 また、さすがに静岡県支部の会員の中には3号刀を当てた方も多くいて、本当に、よく勉強
しているなと改めて感じました。最後に今回の鑑定刀と入賞者をご報告します。

【鑑定刀】
1号刀 脇差 平安城住国路 慶長壱七年吉日
2号刀 脇差 越中守正俊 寛永三年八月吉日
3号刀 脇差 伯耆守藤原信高
4号刀 脇指(一つ葵)主馬守藤原朝臣一平安代
5号刀 脇指 奥大和守平朝臣元平 寛政七卯秋

【入賞者】(敬称略)
天位 中村和人
地位 枡田龍彦
人位 八木 豊
努力賞 杉浦 浩、金川克己、菅原富夫