14 5月

平成27年5月 本部鑑定会

本部鑑定会のご投稿を小野田さんからお寄せいただきました。ありがとうございます。
小野田さん、お疲れ様です・・さすがですねぇ
 

平成27年5月 本部鑑定会

老いて来ると問題が多くなり、いい加減で止めようと思いますが
第2土曜日が近づくとソワソワし始め、結局参加してしまうのでした。

当日は天気が悪く何時降り出すかの空模様でした。何時もの車両に
乗って見まわすと知人が一人も見えません。いよいよ認知がここまで
来てしまったかとよーく見回しても見当たらず認知の所為では
無さそうです。独り旅かとあきらめて車窓からぼんやり外を眺めて
おりました。

一瞬ハツと気付いて目を凝らしました。朦朧とした雲の額縁の中に
薄墨で描いたような富士の雄姿が収まっていたのです。まさに
横山大観の絵画そのものです。これには驚きました。ながく静岡に
住み初めての経験で一人旅へのよき贈り物と感謝しました。

新宿で藤江さんにお会いした時は地獄に仏の思い今日は杖を使う
事無く協会に到着、新作刀展で薫山賞を受賞された川島さんの名鐔
など拝見し鑑定会場へ。

今日は比較的参加者が多く40~50名位、一列8名位並んでいた。
講師は久保先生、1号より順番に見て行く。身幅やや広め反り浅く
刀のような姿、帽子は詰まり気味。全体として鎌倉後期と見えた。
刃は中直ぐで白く見え締まっていた。備前映りと違う映りが目立ち
青江と解る刀で「青江吉次」と入れ当たり同然20点と来た。

2号は大阪焼き出しのある刀で互目丁子の刃紋が高く、焼き出しに
疑問を持ちながらも単純に「親国貞」に入れてしまい同然の15点。

3号は特長のある地鉄の鎌倉中期の備前刀と思い込み自信たっぷり
「三郎国宗」へ、ところが「能候」でビックリ、「近景」で同然10点。
非常に地景の目立つ肌立つた地鉄だった。

4号は先反りの強い姿で末物と見てしまった。また帽子が異様な形
に見え仕方なく「藤原友重」へ。これで「能候」が来て困って時間
切れ棄権する。

5号は一見して来物を思わせる良く詰んだ姿のいい短刀。重ねがやや
薄く帽子が来より丸みが大きく白気があるため迷わず「之定」へ、当た
り同然20点。

ここで時間が来てしまったので残念ながら後を藤江さんにお願いして
会場を後にしました。

本日の鑑賞刀。1号・大原真守(重美)2号・宗吉(古一文字)
3号・青江 4号・2代兼元 5号・短刀 吉光。

以上でしたが後で藤江さんから正解のご案内を頂きましたので付記
します。
・1号刀、青江次直
・2号刀 初代河内守国助
・3号、長光
・4号刀、行貞(小反り)
・5号刀、兼常(末関)

4号友重での能候は判者の勘違いでした,3号が長光???

以上ざっと一日の本部鑑定会行を書いて来ましたが途中退場と云う
事で不十分な点が多くお許し頂ければ幸いです。ご同行の方々訂正、
付記がありましたら宜しくお願い致します。

小野田老生