16 9月

平成27年9月 本部鑑定会 (前編)

今回は支部会員でベテラン中のベテラン 小野田さんから本部鑑定会の様子をご投稿
いただきました。お忙しいところありがとうございました。
今回のご投稿は2部構成から成っております。後編は後日アップさせていただきます。
協会本部って昔は国立博物館の敷地内にあったんですねぇ~知りませんでしたぁ・・


平成27年9月 本部鑑定会 (前編)

9月12日 本部鑑定鑑賞会への行脚 (1) 小野田老生

偉そうな事を書き並べるつもりは毛頭ございません。新しい方でもご理解頂けるよう
出来るだけ写実的に書いて見たいと思います。文章も相当弱っておりますが補って
お読み頂けたら幸甚です。

朝、テレビで東京地方の震度4~5の地震が報じられ家人はしきりに取り止めを迫る。
その後大した余震もなさそうなので出発する。家から駅まで歩いて18分、今朝は途中まで
自転車で行き徒歩は8分。これで汗が大分助かる。何時もの9時19分の新幹線を待つが
静岡からは誰一人見えない。掛川の中村さんだけか・・・2号車へ乗車して見回した・・・
あれ中村さんもいない・・・・ひとり窓側の席へ座り一息つく。これで富士がよく見えれば
最高なのだが。敬愛する詩人の詩が思い出される。「みづいろの窓によりかかりて、
われひとりうれしきことをおもはむ」詩人ほどの境地でないにしても一人もいいものだ。
残念ながら富士は見えず、窓外の景観を眺めながら80余年の人生をあらゆる角度から俯瞰
するうちに早くも東京へ。
思えば新幹線の無い時代、協会本部は国立博物館の敷地内にあった。
鈍行で半日かかってしまった。それに比べたら今は静岡へ行く位で着いてしまう感じだ。
新宿南口で藤江さんを探す。やはり見えない。ここで本日の完全一人ぽっちを自覚する。
さあ、ここから鑑定鑑賞会参加の第一目的が始まるのだ。
協会までの約30分のウオーキングだ。家にいると5000歩あるくのは苦痛だが参加する
日は13000歩は軽い。やがて文化学園が見えて来る。皆さんがいればここの「うどん屋」で
軽い腹ごしらえするところだが今日は一人道中のため行き倒れしないよう確り歩く事が
先決だ。ザックの中には折り畳みの杖、健康保険証、扇子、水筒、貼り薬、ケイタイ、
タオル、拡大メガネなどぎっしりつまり、鑑定に要する書類、本は殆ど持たない。
先ず道中第一。文化学園の脇を入り協会への近道を行く。

協会1Fのロビーのソファーに座って扇子を取り出し汗を拭っていると先客がいて
「どちらからですか」との質問。「静岡の焼津です」「遠方から大変ですね」「おたくは」
「地元です」こんなやり取りがあり、名刺を頂いたところ耳鼻科の先生で鑑定の世界では
その名を知られた方だった。

本日の第2目的の展示会場(入場料¥300)は6月より始まっている特別展「備前刀剣王国」
の後編で南北朝・室町編。入り口の特別ケースに重美の「波泳ぎ兼光」が辺りを睥睨していて
ここから南北朝が始まる。南北朝12振り、小反り物10振り、室町8振り。小反り物を分けて
あるのがユニークだ(南北朝・室町)。南北朝で珍しいのが義光の短刀で興国6年の裏銘あり。

( 後編(2)に続く・・ )