18 12月

平成28年度 第5回 支部鑑定会・鑑賞会

事務局の齋藤さんからのご投稿です。ありがとうございます。

12月10日(土)に第5回鑑賞鑑定会と初心者講座を袋井市エコパスタジアムの研修室で開催しました。
初めての会場ということもあり、参加された方のなかに研修室の場所や入室の方法が分からなかったなど、
ご不便をおかけし申し訳ありませんでした。
今回はいつもの鑑賞鑑定会とは異なり、初めての試みとして「刀匠及び白銀師と語る会」の企画でした。
支部会員の方も初めて聞く方も多く、参加者は32名と大勢集まりました。
講師は現在、富士宮市で鍛錬場を開いて鍛刀している内田善基さん(刀匠名 義基)と静岡市で
40年以上鎺の製作を続けている白銀師の吉住啓さんをお招きして、お話を伺いました。内田さんには
実際に使用している玉鋼やそれを刀にしていくための道具類や製作途中の刀の現物を見ながら、
刀剣の製作工程の話を伺いました。
また 吉住さんには加州鎺、肥後鎺などいろいろな種類の鎺を持ってきていただき、それを見ながら、
製作上の苦労話や 鎺の製作工程などの話を伺いました。

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解説中の吉住さん


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解説中の内田さん

このような刀匠や白銀師から直接、お話を聞く機会はめったにありません。私も40年近く刀剣の趣味を
続けておりますが、今まで知らなかったことも多く、例えば刀一口を作るのに10トンの砂鉄と12トンの
木炭が必要とのこと、また玉鋼はその純度や炭素量の違いでランク分けしており、それらの材料を
自分の経験から使い分けることが重要とのことなどを聞かせていただき、とても参考になりました。
また、内田さんは刀の製作には「むらのない姿」を心がけているとのこと。刀は美術品であると同時に
武器なので、武器としての用の美を大切にして作刀しているとのお話が印象的でした。
吉住さんのお話では鎺の材料に使用している赤銅の材料は混ぜる金の割合により2分、3分、5分、
8分指しの4種類があり、製作途中では材料の色や違いは分からないが、色揚げをした後、8分指しは
カラスの濡れ羽色のような真っ黒な色に仕上がることなど、それぞれの金の配合量の違いにより
赤銅の色が違ってくること。また鎺の高さは身幅の約80%がバランスよく見えるなど実際に製作している
職人の方からしか聞けないことも教えて頂きました。

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短い時間でのお話でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。内田さん、吉住さん、
どうもありがとうございました。これからのお二人の益々のご活躍を期待しております。