22 4月

平成29年度 第1回 支部鑑定会・鑑賞会

今回は4月16日に行われた今年度第1回目の定期鑑定会・鑑賞会の様子を
事務局の齊藤さんのご報告いただきました。
お忙しいところありがとうございました。


4月16日(日)に定期総会後の午後1時から今年度第1回目の鑑賞鑑定会を
柚木宮前町公会堂で開催しました。この会場で 鑑定会を開催するのは
初めてであり、参加された方のなかには 駐車場を探すのに時間が
かかった方もあり、ご不便をおかけしました。
講師は元日刀保 調査課長の岩田隆氏にお願いし、名刀5口を用意して
いただきました。
恒例により、1本入札として豪華な?商品も用意しました。

鑑定会2

鑑定中・・

 

以下鑑定刀を簡単に紹介します。

1号刀は 在銘の豊後国 行平の太刀です。
鎌倉初期の特徴がよく出た姿で、いわゆる腰反りで先が伏しごころのある
体配で、焼落としがあり、地鉄がよく詰んでいる健全な太刀です。
入札は古伯耆、古青江、粟田口、来などばらけており、難しかったようです。

2号刀は来国俊の短刀です。
長さ7寸強、内反りで重ね頃合い三つ棟の優美な短刀です。地鉄に少し疲れ
ごころがありますが刃文は直刃に小沸がよくつき、金筋が入るなど働きのある
名短刀です。講師から来派の国俊、国光、国次の銘の切り方について詳細な
解説があり、とても参考になりました。
また、この国俊の見どころは富士山鋩子です。関の写し物との違いは、帽子が
倒れごころにならないことで、バランスよく、きれいに小丸に返っていました。

3号刀は古青江是介の太刀です。
身幅やや広く、鳥居ぞりの鎌倉期の太刀姿をしており、地鉄が板目に杢目が
入っており、やや黒目で、ちりちりしている鉄です。是介在銘の太刀は数が
少なく、個銘までは当たるのが難しいですが、古青江に見たい刀です。

4号刀は備州長船元重の太刀です。
乱れ映りが鮮明に立ち、角ばった片落ち互の目の刃文で、地鉄は小板目の
よく詰んだ鉄に小沸がよくつき、きれいな地鉄のためか、景光に入札した方が
多かったようです。

5号刀は南紀重国の刀です。銘が 駿州住重国とあり、珍しい駿州打ちの刀です。
この南紀はいつも見る大和伝の刀と違って相州伝の刀です。地鉄が強く、
直刃調に湾れ心のある刃文で、刃縁が明るく、帽子がふくらに沿って小丸に
返っている所から初代の忠吉と鑑定した方が多かったようです。
この刀の決め手は金筋が丸くなるのが南紀の特徴なので、ここを見落とさない
ことです。

鑑定会1

 

当日の鑑定刀と入賞者は下記のとおりです。

 1号刀 太刀 行平    (特重)
 2号刀 短刀 来国俊   (重要)
 3号刀 太刀 古青江是介 (重要)
 4号刀 太刀 備州長船元重(重要)
 5号刀 刀  南紀重国  (重要)

 天位   中村和人
 地位   村松俊夫
 人位   大沼政広
 努力賞  望月秀希

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