9 8月

平成29年度 第3回 日本刀初心者講座 (基礎編)

今回は磐田の神谷さんに初心者講座の様子をご投稿いただきました。
お忙しいところありがとうございました。
沸とか匂いとかなかなか微細なところなので、慣れてくれば段々と
見えてきますのでがんばりましょう!


2017/08/06【日】 
台風5号の影響も無く、気温35度という体温に近い熱風にも負けず、
静岡地区の例会に参加して参りました。
今回は年に数回あるという県西部の開催となりました。磐田市から
参加する身としては 大変に参加しやすい環境です。
とは言え、女性の参加者は東部方面からの方が増えています。いつもの
静岡市の会場でもそこそこ遠いと思うのに、更に西に遠い掛川市に
出張参加される熱の入り方は、この暑さを吹き飛ばしてしまう程に、
刀剣♡ラブなのでしょう。熱いです。
さて、本題の初心者講習会と刀剣鑑定会のご報告です。
私の様な(永遠の初心者)をご指導頂く、杉浦先生の本日のお題は
『沸(ニエ)と匂(ニオイ)』についてです。
大先輩会員さんから提供された本日の鑑定刀は5振。
いずれも大変キレイな研ぎもさることながら、保存の良い【刀2振り】
【脇差2振り】【短刀1振り】となります。

刀   氏房 室町後期  【沸・匂出来】
刀   兼定(ノサダ) 室町後期  【匂出来】
脇差  国清 江戸中期  【沸出来】
脇差  備前宗光 室町後期 【匂出来】
短刀  備前盛光 応永 【匂出来】

初心者応用2

 

本日の課題は沸と匂の違いを実際の刀を拝見して感じよう、という
趣旨でした。感じられませんでした。
最初に見た印象と二回目に見る印象が違って見えるのは私が
夏の暑さにバテてしまっているせいなのでしょうか?
資料を頂いたのですが冶金学的に言っても沸・匂は同じ組成、2つの
境界線は無く感覚的なものになるようで個人差があるようです。
そう、刀の難しいところはこういうところなのです。
工業製品でありながら2つとして同じ刀は無い日本刀は、例え作者が
一緒であっても出来の良し悪しの振れ幅があり、また作刀年代に
よっても微妙に違うところが皆さんが熱中する理由でもあると思います。

私の場合、後30年くらい初心者講習に参加させて頂だいてようやく
薄目が開くのやも知れません。

本筋の鑑定会では今日の出題の為に岩田講師が日刀保から持参された
5振りの刀剣について果敢に入札される先輩会員の皆様に敬意を
表しつつも、改めて見どころの多さには舌を巻きました。

鑑定会2

ちなみに出題は

 1号刀 波平治行
 2号刀 越後守包貞
 3号刀 吉岡一文字 助吉
 4号刀 源正雄
 5号刀 助次 古青江

という答えでした。難しい・・。やはり当分の間、目は開きそうに
ないです。
それから真面目な話をすると、鑑定会の御刀を拝見していていつも
感じる事があります。今まで市中で見てきた刀の状態が如何に
ベストなコンディションではなかったか、という事です。
5振りのいずれもが手に持った際の存在感、研ぎ減りの少なさ、
代々大切に扱われてきたのかが良く感じられます。
平安鎌倉時代の刀であるのに、平成の元号も変わろうとしている
現代にあっても少しも変わらない輝きを保ち続けている、
これは日本以外には無い精神性による賜物だと思います。
折り紙付きで贈答に使われたり、売買されたりもしたでしょうが
鉄製品による武器にさえ芸術性を求めた先人の心の余裕を
見習いたいものです。

そういえば本日の会場である日本報徳社は二宮尊徳の思想を今に
受け継ぐ公益社団法人です。
最近、歩きスマホの悪影響から、座りながら読書をする金次郎像が
増加しつつあるというショッキングな話題を聞いていたので
敷地内にあった金次郎の像が変わらず歩き読書をしている事に
(´▽`)  ホッとした私です。

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