平成30年度 第1回 総会・鑑定・鑑賞会

2018年4月28日

平成30年度 第1回 総会・鑑定・鑑賞会
皆様こんにちは。支部会員の杉浦です。
今回は、4月15日に行われた平成30年度の第1回目の鑑定・鑑賞会を
レポートします。

と、その前に・・
この日の午前中は年に1度の支部の総会が行われました。
昨年度の活動内容、決算報告が行われました。その中で事務局を担当
されていた齊藤さんが支部長に就任されたことの報告がありました。
事務局は杉浦が担当、初心者講座は八木さんが担当になりました。
ホームページ担当は、成島さん、三宅さん、曳地さんの3人です。
会員の皆様に喜んでいただけるよう、また、一人でも多く仲間が増える
よう努力いたします。
総会のあとは全員揃っての昼食をはさんで、鑑定・鑑賞会です。
年度初めは、高得点上位の何名かに賞品が出るので気合いが入ります。
今回の講師先生は、協会本部の久保恭子先生です
鑑定刀は5本。1本入札。今日の参加者は34名。
ストップウォッチのタイマーが音が鳴らないトラブルがありましたが、
女性陣の活躍で回避。(助かるぅ~!)
(ちなみに・・自宅に帰ってからストップウォッチの音が鳴るように
再設定したので次回は大丈夫)
ここ数年、初心者講座の講師担当をしていたため、刀の鑑定は昨年10月の
4県大会依頼で久々。

 

平成30年度 第1回 総会・鑑定・鑑賞会

平成30年度 第1回 総会・鑑定・鑑賞会

 

さて、鑑定刀は・・
1号刀:刀 仙台国包 (寛文年紀)
反り少なく身幅も細めの姿。中切先。完全に柾目。直ぐ刃。沸出来。
帽子 丸く返る(焼き詰めではない)。
まぁ素直に見れば仙台国包。帽子丸く返ってるし・・。杉浦はここで
生ぶ刃が有るか無いか、とか、踏ん張りが有るか無いかなんて余計な
勘ぐりをしてしまい、どちらも無いように見えたので「もしや」と思い
保昌に入れてしまいました。
「時代違いイヤ」・・ショック・・

2号刀:太刀 (無銘) 尻懸則長
鎬が高くガッチリとした反りの深い姿。猪首切先。のたれチックで互の目
混じりで二重刃あり。沸出来。帽子掃きかけ。どー見ても大和本国。
鎌倉中期か後期か南北朝か、まぁ時代は大体そこらへん。雰囲気は手掻か
尻懸。当麻ではない。
包永っぽくないから則長で入札。当たり。

3号刀:短刀 来国光
平造りで若干内反り。三つ棟。直ぐ刃混じりでのたれっぽい。小沸出来。
乱れ映りっぽい映りが鮮明に見えるけどこの映りは備前っぽくない。
おそらく沸映り。帽子はロウソクっぽく返る。しかしよく見るとこれは
鉄が素ん晴らしい!よく詰んでる。最初は備前で考えましたが山城モノに
急きょ変更。匂い口が途中で締まっているところが見えたので、了戒とか
延寿とか脇モノで考えましたが、年度初めに脇モノを持ってくるハズがない!
と思い本筋の来国次で入札。同然。

4号刀:脇差?短刀? 繁慶
切先に向かうほど身幅が細くなる妙な姿。平造り。互の目の内側まで沸で
埋まるほどの完全な相州伝。板目ながら、刃ぶちに柾がかかる。
急すぎる棟の卸し。最初は相州広光とか長谷部とかで考えてましたが、
姿が変わっているので、他の刀工を検討。棟の卸しが急であることから
繁慶で入札。当たり。

5号刀:太刀 古一文字 吉用
腰反りで手持ちが軽いので時代が上がることは明らか。小切先。前で鑑賞
している人の肩越しに眺めると鎬を超えて鎬地にまでかかる黒映りが
ガッツリ見えます。直ぐ刃調で連続した小丁字。刃中が沸のはたらきで
いっぱい。沸出来。杢混じりの板目。帽子・・失念!(覚えてない)
おいおい!杉浦が欲しくても(お金がなくて)手が届かない逸品ではないか!
迷うことなく古備前で入札。当たり同然。あ・・古一文字だったのね・・
でもイイねぇ・・この刀。
5本の中でどれか一本持ってってOKと言われれば迷わずこれをいただきます。

1号刀が悔やまれました。
全体的にわかりやすい鑑定刀をご用意いただいたので鑑定が楽しかったです。
さてさて・・
今回、天位をGetされたのはお二方。小野田さんと八木さんでした。100点満点。
(スゴっ!)
人位は金川さんでした。おめでとうございます。

 

平成30年度 第1回 総会・鑑定・鑑賞会

 

次回は、5月19日(土)13時~ 柚木公民館になります。初心者講座になります。
もともと20日(日)の予定でしたが、今年度は第3日曜日は公民館を掃除する日に
なったらしくさっそく日程変更を余儀なくされました・・
初心者講座にご参加いただけそうなかたには、案内ハガキまたはパソコンメール
でお知らせさせていただきました。
多くのかたにご参加いただけると助かります。

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